『今度は愛妻家』は、2002年初演の舞台演劇の映画だそうで、登場人物は5人だけ、映画の80%くらいは家の中で事が起こります。
会話劇でやたら饒舌な登場人物たちは、確かに舞台を思い起こしました。
会話劇でやたら饒舌な登場人物たちは、確かに舞台を思い起こしました。
そちらでは豊川さんがゲイの夫、薬師丸さんがアルコール中毒の妻、と相当ワケアリでしたが、本作ははたして!?
かつては売れっ子カメラマンだったが、今や仕事をせずプータロー同然の生活を送る俊介(豊川悦司)は、健康マニアの妻さくら(薬師丸ひろ子)に日々ニンジン茶を注がれ、子づくり旅行をせがまれていた。やがて、クリスマス直前のある日、二人は沖縄旅行に行くことにするが、その日を境に俊介とさくらに微妙な変化が訪れる。--cinema today
- 夫 俊介 (豊川悦司)-- 元有名カメラマンだが今は廃業寸前
- 妻 さくら (薬師丸ひろ子)
- 誠 (浜田岳) -- 俊介のアシスタント
- 蘭子(水川あさみ) --女優志望
- 文太(石橋蓮司) -- 近所に住むオカマ
トヨエツ演じる俊介と、薬師丸さん演じるさくらの息の合った掛け合いは、夫婦漫才のようです。
なにかと夫の世話焼いたりジャレたい妻、一方夫は浮気癖あり暴言吐くし、妻に対しては結構冷たい。
正直、どこがいいのか全く分からない夫なんですがトヨエツなのでなんか可愛い。
そして妻は、ホントにいたらちょっとウザい妻だけど、薬師丸さんがおやりになるととてももチャーミングです。
この夫、かなりキツイこと言いますが、ちょっと天然っぽい妻はのほほんとやり過ごしている様子がとてもかわいいです(こういう夫婦いる気がする)。
夫は夫婦に行った”子作り沖縄旅行”から帰ってきてからは仕事もしないでグウタラして暮らしています。
そんな妻はが、「子供を作るつもりがないなら離婚しよう。」と言い残し旅行に行ったきり帰ってこない。
帰ってきたと思ったら妻は夫に「好きな人ができたたから離婚しよ。最後に写真を撮って。」
「え?エッ?意味わからん!」っとか思っているうちにドンデン返しキタッ!
喜劇にちょっと飽きてきたところでキタッ!
登場人物も少なく、殆どが家が舞台なのでどうしても飽きてしまい^^;
みどころはドンデン返し
最近多い叙述トリック的トリックです(ミステリーではないけど)。伏線がちりばめられていて、ネタバレ後一気に伏線が回収されるパターンです。
初めてみたときは、内容は何も知らずに見たので「ひゃー!なんてこった!」となり、感じた違和感がすべて解決されスッキリ、間一髪入れずに切なく泣ける展開でわけわからなくなりました。
二度見したら、気付かなかった伏線がたくさんありました。
誠君、文太さんまで伏線でした。
このドンデン返しで、ダメ夫だと思っていた俊平に対する印象がガラリと変わります。
夫の「もう一度やり直せたら、その時こそ、今度は・・・」という思いに涙。
伴侶がいらっしゃる方、大切な人がいらっしゃる方、特に男性は考えさせられると思います。
奥さんの悪口を言ってる旦那さんも、ホントは奥さんのことを愛しているんだなぁ、と思いました(ガチな人もいるけど!?)
個人的にツボだったのがオカマの石橋蓮司さんで、出てくるだけでいいアクセント。
笑わせてもらって、泣かされてしまいました。
■今度は愛妻家【通常版】[DVD]
ロケ地 東京(雑司が谷・下北沢) 沖縄
●鬼子母神 (きしもじん・雑司が谷)引用:TripAdvisor
住所:豊島区雑司が谷3−15−20
●下北沢一番街 --ラストシーン
●沖縄
●大家 --- 2人が訪れた沖縄料理屋さん
住所:沖縄県名護市中山90